以下は出典ニュース記事を要約した英文です。
Wim Wenders' recent film, "Perfect Days" has garnered Koji Yakusho the Best Actor Award at the Cannes Film Festival. Known for his prowess in road movies and admiration for Japanese culture, Wenders showcases the simplicity of life in Tokyo through this feature.
Originally conceived as a series of short documentaries about the "Tokyo Toilet" initiative, the film took a new direction during Wenders' visit to Japan in May 2022. Witnessing public toilets designed by globally acclaimed architects like Tadao Ando became a transformative experience. "I felt they were part of a bigger picture and realized I could create something that captures the essence of the city of Tokyo," Wenders explained. This revelation led to the development of a full-fledged feature film.
Hirayama, brilliantly played by Koji Yakusho, serves as the film's focal point, depicting a janitor leading a simple and content life. Despite lacking financial affluence or a family, Hirayama finds pride in his uncomplicated routine, providing a refreshing contrast to the complexities of modern life.
Collaborating with creative director Takuma Takasaki, Wenders co-wrote the script, emphasizing the crucial aspect of characterizing Hirayama as a simple yet happy individual proud to be of service to others. Inspired by Ozu Yasujiro's Tokyo Story, Wenders early on chose Yakusho, recognizing his versatility and excellence as an actor.
"Hirayama is the kind of man who notices the sunlight that seeps through the tree branches and seedlings growing under trees. Yakusho-san portrays this with the kindness of his gaze and the expression of his eyes. The audience will likely empathize with his perspective. I hope this film will change how the audience sees the world."
"Perfect Days," currently showing in Japanese cinemas, features a notable cast, including Koji Yakusho, Min Tanaka, Tokio Emoto, Sayuri Ishikawa, and Tomokazu Miura. The film was released on December 22 and has a runtime of 124 minutes.
以下は出典記事原文の日本語訳です。本教材の要約英文の日本語訳ではありません。
路上のごみ拾いにスポーツの要素を加えた日本発祥の競技「スポGOMI」の第1回世界大会「スポGOMIワールドカップ」(主催・ソーシャルスポーツイニシアチブ、企画・日本財団)が22日、東京都渋谷区で行われた。米国、インド、ブラジルなど世界21カ国から選ばれた代表がスクランブル交差点などで吸い殻や空き缶などの回収を行った。
主演の役所広司(67)がカンヌ国際映画祭で男優賞を受賞した「PERFECT DAYS」が、いよいよ日本で公開される。監督は数々のロードムービーの傑作を手掛けてきたドイツの名匠、ヴィム・ヴェンダース(78)。親日家で小津安二郎監督を敬愛していることでも知られるヴェンダース監督が、作品について語った。
本作はもともと、安藤忠雄や隈研吾といった世界的建築家やクリエーターがデザインした公共トイレを東京都渋谷区内に設置する「THE TOKYO TOILET」プロジェクトの一環。当初は公共トイレに関する短編のドキュメンタリーを何本か作る予定だった。
ヴェンダース監督は昨年5月、シナリオハンティングのため11年ぶりに来日。実際に安藤らがデザインした公共トイレを見て、まったく違うインスピレーションを受けた。「もっと大きな絵がそこにあるのではないか。東京という街を捉えるようなものが作れるはずだ」。そして一編の長編映画として製作された。
本作で描かれているのは、古アパートで一人暮らしをしながら、トイレの清掃員として働く男の何げない日常。朝は、近所の道を掃く竹ぼうきの音で目覚める。仕事を終えると、いつもの居酒屋で一杯やった後、家に戻り、布団の中で古本を読み、眠りにつく。毎日、この繰り返しだ。
主人公の平山(役所)は経済的な豊かさにも家族にも恵まれていないが、日々の生活に満足しているようにみえる。モノに囲まれ、家族・人間関係に疲れ、常に〝断捨離〟を必要としている現代人には、平山のシンプルな生き方がうらやましくも見える。
「主人公の人物造形が、作品のいちばん重要なポイントだった」という。クリエーティブディレクターの高崎卓馬(54)とともに脚本を手掛け、「高崎さんと、理想的な平山とはどんな人間だろうと考えた。簡素な生活を送っているけれど幸せな人。いまをしっかり生きている人。何か人のためになることを誇らしく思っている人のイメージを浮かべた」。
ちなみに平山の名は、「東京物語」など小津監督作品で笠智衆が演じた役名が由来だ。キャスティングは初期から役所に決まっていた。「Shall we ダンス?」など役所の出演映画は10本以上見ており、「どんな役もこなせる、いい役者」という印象を持った。
「役所さんは、木漏れ日や木の根元にある新芽に気づくような平山を、そのやさしいまなざしと目の表情で演じてくれた。恐らく観客は平山の見方に共感するだろう。この作品を通して、最終的に皆さんの、ものの見方が変わってくれたらいいなと思っている」
12月22日から全国公開。田中泯、柄本時生、石川さゆり、三浦友和らが共演。2時間4分。