日本を英語で伝える
初土俵からわずか9場所、昭和以降最速の記録で新大関に昇進した「ちょんまげ大関」大の里。郷里の石川県津幡町は、能登半島地震で家屋や道路などが打撃を受けました。また能登地方は先月の大雨による被害も広がっています。郷土力士の朗報は人々を元気づけ、復興を後押しすることでしょう。
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※本ページは出典ニュース記事を要約した英文です。
本教材は、一般社団法人ジャパンフォワード推進機構、株式会社産経デジタルより許諾を得て、産経ヒューマンラーニング株式会社が編集しています。
テキストの無断転載・無断使用を固く禁じます 。
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※本ページは出典記事原文の日本語訳です。本教材の要約英文の日本語訳ではありません。
大相撲の関脇大の里(24)が秋場所を13勝2敗で制した。
直近の3場所で2度の優勝を含む計34勝を挙げ、大関昇進を確実にしている。初土俵から所要9場所での新大関は、昭和以降で最速の記録である。
角界を背負う力士として、このまま横綱へ駆け上がる覚悟で来場所以降の土俵に立ってほしい。
郷里の石川県津幡町は、能登半島地震で家屋や道路などが打撃を受けた。能登地方は先週来の大雨による被害も広がっている。郷土力士の朗報は、被災地の人々を元気づけ、復興を後押しするはずだ。
大の里の四股名は大正から昭和にかけ、小兵ながら大関を7年務めた大ノ里に由来する。師匠の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)が、角界を背負える弟子が現れたときに授けようと温めてきたという。
学生相撲で2年連続のアマチュア横綱になるなど、角界入りする前から「大器」の呼び声は高かった。192センチ、182キロの恵まれた体格を生かし、右差しと左からの強烈なおっつけで前に出る取り口は、破壊力で群を抜いている。
秋場所を全休した横綱照ノ富士は、2場所連続での15日間皆勤が2年以上もない。大の里に、和製横綱誕生の期待がかかる理由である。
ただし、まわしに固執しないいまの取り口は、土俵際の逆転をくらうことも多く、盤石とは言い難い。左上手を引き、相手を組み止める相撲を早くものにしてほしい。
「ちょんまげ大関」の誕生は、大銀杏(おおいちょう)で土俵に立つ関取たちの、ふがいなさの裏返しでもある。特に大関陣の不出来が目に余る。3月の春場所では4人いた大関が、その後に霧島と貴景勝が陥落し、貴景勝は秋場所途中で引退した。
琴桜と豊昇龍は秋場所で早々と優勝争いから脱落し、終盤に巡ってきた大の里との直接対決でも敗れている。土俵が締まりを欠くのも無理はない。
大の里も、来場所以降は番付の重みを全身で知ることになるだろう。周囲のマークが厳しくなることも予想される。綱取りの道を甘く見てはならない。
何よりも国技の伝統と格式を受け継ぎ、強く、愛される力士であってほしい。長く活躍できるよう、精進を願う。
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