日本を英語で伝える
核兵器廃絶を訴えてきた被団協のノーベル平和賞受賞。ノーベル賞委員会は、被爆体験を語り継ぎ、核兵器のない世界を目指してきた同団体の活動を称えました。世界は今、核兵器の脅威にさらされており、東西冷戦終結後、最も深刻な状況だといわれています。二度と日本に、そして世界に、核兵器が使用されないために私たちができることはどのようなことでしょうか。
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※本ページは出典ニュース記事を要約した英文です。
本教材は、一般社団法人ジャパンフォワード推進機構、株式会社産経デジタルより許諾を得て、産経ヒューマンラーニング株式会社が編集しています。
テキストの無断転載・無断使用を固く禁じます 。
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※本ページは出典記事原文の日本語訳です。本教材の要約英文の日本語訳ではありません。
核兵器廃絶を訴えてきた日本原水爆被害者団体協議会(被団協)のノーベル平和賞受賞が決まった。
被団協は広島、長崎への原爆投下の被害者でつくる全国組織で、今年で結成68年だ。日本の個人や団体への平和賞は昭和49(1974)年の佐藤栄作元首相に次いで2例目である。佐藤氏の受賞理由には同氏が提唱した非核三原則が含まれている。
ノーベル賞委員会は、被爆体験を語り継ぎ、核兵器のない世界を目指してきた被団協の活動を称(たた)えた。
被団協の受賞を喜びたい。
世界は今、核兵器の脅威にさらされている。東西冷戦終結後、最も深刻な状況にある。
ウクライナを侵略するロシアは自国が核兵器保有国であることを何度も誇示している。核兵器を運搬できる大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験を重ねるが、これは米国を含むNATO(北大西洋条約機構)への核恫喝(どうかつ)だ。ウクライナやポーランドと国境を接する同盟国ベラルーシにロシア軍の戦術核兵器を配備した。ロシアが非核のウクライナを核兵器で攻撃する恐れは常にある。
北朝鮮は国連安全保障理事会決議を無視して核・ミサイル戦力を強化してきた。北朝鮮は韓国への核攻撃の可能性まで口にし、日本列島越えの弾道ミサイル発射を繰り返してきた。
中国は核戦力強化を急いでおり、2035年までに約1500発の核弾頭を保有する見通しだ。今年9月には、太平洋に向けてICBMの発射実験を行った。米国へのあからさまな核の威嚇である。
これらの国々は日本と異なり戦争被爆国ではない。被団協が悲劇的な被爆体験を、日本のみならず世界の人々へ伝え、核兵器使用を諫(いさ)める空気を広めてきた意義は大きい。どの国の指導者であれ、核兵器を使用すれば全人類から非難されるリスクを高めるからである。
ただし、ノーベル賞委員会が言うように世界で今、核兵器使用のタブーが損なわれかねない状況にあるのも事実だ。中露、北朝鮮という反日的な核保有の専制国家に囲まれた日本は、核兵器廃絶の理想を追求すると同時に、核抑止策を講ずることも欠かせない。二度と日本に、そして世界に、核兵器が使用されることがあってはならない。
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