寒い日に外を歩いていて、小さな鳥の声にふと足を止めたことはありますか。北海道で見られるシマエナガは「雪の妖精」とも呼ばれ、その愛らしい姿が多くの人を引きつけています。自然の中で出会うからこそ、その存在はより特別に感じられるのかもしれません。こうした野生の生き物が観光の魅力になるのは、なぜだと思いますか。

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本教材は、一般社団法人ジャパンフォワード推進機構、株式会社産経デジタルより許諾を得て、産経ヒューマンラーニング株式会社が編集しています。
テキストの無断転載・無断使用を固く禁じます 。
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雪の積もった湖畔の道を歩く。耳を澄ますとかすかに「ジュリリ、ジュリリ」と鳥の鳴き声が聞こえる。
目をこらし、枝から枝へ飛び移る白い小さな鳥を見つけた。「雪の妖精」とも呼ばれるシマエナガだ。
全長は13センチほど。本州など日本全国に生息するエナガの亜種で、北海道にのみ生息している。尾が柄杓(ひしゃく)の柄のように長いことから、その名がつけられた。
エナガとの違いはその見た目。エナガが目の周りに眉毛のような黒い帯状の模様があるのに対し、シマエナガは頭部が真っ白だ。
年間を通じてみられるが、冬は寒さから身を守るため羽毛をふくらませて、雪玉のようになる。その愛くるしさからバードウォッチャー以外にも、広く人気が高まり、道内の観光や経済にも貢献している。
シマエナガを一目見ようと北海道を訪れる人も多い。相模原市から苫小牧市を訪れた中村萌恵さん(26)は「初めての挑戦で見られて幸運でした。まん丸で、たまらないかわいさでした」と笑顔で話した。
新千歳空港(千歳市)では、シマエナガ関連のお土産が目につくようになった。
雑貨などを扱う「クラフトスタジオ」では、通路に面した「一等地」にシマエナガのぬいぐるみや手作り雑貨などを並べている。8年前から扱い始めたが、今では100種類ほどのラインアップになったという。
JR札幌駅近くの「京王プラザホテル札幌」(札幌市中央区)はシマエナガ仕様の特別な部屋を期間限定で設置していたが、今年から通年に切り替えた。ぬいぐるみや壁紙、書籍に囲まれる一室で、担当者は「かわいらしさを楽しんでもらった上で、野鳥など北海道の自然についても知ってもらいたい」と話す。
アイヌの言葉ではシマエナガを「ウパシチリ」と呼ぶ。「雪の鳥」の意だ。
厳しい冬が長く続く北の大地。ふとした瞬間、こんなにも愛らしい小鳥に出会えたら、心が少し温かくなりそうだ。

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